肩こり・頚椎症・むち打ち症

ブログ

肩こり・頚椎症・むち打ち症

頚椎症とは、加齢や外傷などによって椎間板などの頚椎構造に変性が生じ、頚椎を通る神経が圧迫されることでさまざまな症状が引き起こされる病気です。むち打ち症もこの中に含まれます。

さまざまな神経症状が引き起こされます。眼球後部の圧迫感や肩の痛み、手の痺れ、動悸、めまい、頭痛、難聴、耳鳴り、高血圧、冷え性などの自律神経症状、全身の倦怠感などさまざまな症状があらわれます。

最近ではスマホで下を向いて画面を見ることが多く、重い頭を支えているために首を酷使するので頚椎症が多くなっています。

 


肩こり・頚椎症・むち打ち症への針治療


 

頚椎症への針の第一は首の後ろです。下を向くことの多い日常生活では、重い頭を支えている後頚部の筋肉は緊張しっぱなしになっています。そのため後頚部の血管が筋収縮により圧迫されて血が通わず、硬縮して凝ります。特に深層にあり首の骨を連結している多裂筋が固まっていますので、つながりのある背中も含めて針を刺していきます。

次に刺針する場所は首の横側です。首の両側にある中斜角筋、前斜角筋、後斜角筋、肩甲挙筋は首を横へ倒したり回旋させたり、肩甲骨を上へ引き上げたりと立体的な動きを可能にしています。首から出ている神経はこれら斜角筋の間を通過して腕へと伸びていますので斜角筋が緊張して神経を圧迫して肩や腕の痛み、痺れの原因となっていることが多くあります。

また、首の神経は顎や頭にも分布していますので顎や頭の筋肉に症状がある時は首と併せてそれらにも針を刺していきます。

当院の頚椎症の治療回数の目安は、軽症なら3~5回、長期間症状が出ていて重症の方は6回~10回です。

 


日常のセルフケア


 

頚椎症はとにかく下を向くことは良くないです。日常生活でもなるべく下を向かないよう工夫して、首への負担をかけないようにしてあげることが大切です。

  • デスクトップパソコンはモニターの下に物を入れて目の高さまで上げる。
  • ノートパソコンの場合はパソコンの下に物を入れてパソコン自体を高くするか、ノートパソコンスタンドを使用する。
  • 本や資料、スマホやタブレットの場合はブックスタンドを使用する。
  • 下を向く作業が続く場合は20分に一度頭を上げ、上を向くなどのストレッチをおこない収縮した筋肉を緩めて血流を回復させる。

 

タイトルとURLをコピーしました